広島大学 大学院先端物質科学研究科 半導体集積科学専攻

コラム   

第1回 「半導体Quo vadis?」
 
三浦 道子
 
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高校時代に本を読むことに魅せられた時期がありました。その時読んだ一冊が、Quo vadisというような本でした。多分有名な著者の書で、ネロの強権政治下で迫害を受けたキリスト教徒の物語でした。クオ・バディス、どこへ向かうのかという内容です。キリスト教信者は迷うことなく、強固に神と共に歩みました。

ここのところ半導体は八方塞がりのように世の中では受け止められており、これに携わっている我々張本人も元気を失いかけています。Quo vadis?しかし迷うことはないと思います。半導体は今やっと成熟期に差し掛かったと思われます。Growing upの不安やもどかしさ、やり場のないエネルギーの狭間でもがいているのかも知れません。成熟期に入り、いよいよ本来の目標、つまりものすごく小さいものをものすごく沢山使って、生物の営みに似た世界を操れるようになっていくはずです。信じて進めばいい。でも人のまねをしていてはだめ。自分の人生は自分らしくないといけないと思います。
   
 
 
 
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