広島大学 大学院先端物質科学研究科 半導体集積科学専攻

コラム   

第85回 「たおやかな世界」
 
三浦 道子
教授
極微細デバイス工学研究室


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 ”たおやか”という言葉には沢山の思い込められている気がします。それは輝く峰のようであり、静かに広がる平原のようでもあり、海の波の未来を感じさせるような力強さでもある気がします。広島大学リーディング大学院”たおやか”プログラムが採択されて4か月が経ち、今年4月の学生受け入れに向けて準備が急ピッチで進められています。
 このプログラムの理念は、学生自らが条件不利地域に出向き、自分にできることを見つけ出し、異分野や海外の学生達と協力してこの実現に取り組むことを、教員一丸となってサポートすることにあります。
 現在は担当教員同士の連携を強化しながら、このサポートの仕組み作りを図っているところです。平和の希求を具現化できる可能性を秘めているこの”たおやか”プログラムには、多くの大学や企業から共感が寄せられ、協働を申し出ていただいております。そのため仕組み作りにも活気を帯びています。
 条件不利地域に出向き、その地を理解し、これを発展させる要因を皆で考え、実際に取り組むことによって、先端技術をこれまでのトレンドの線上に見出すのではなく、異なる発想から技術の展開・発展をもくろむことになります。これにはマネージメントという切り口も重要となり、技術の発展の妥当性をも考えながら進んでいくことになります。数回にわたる海外実習も、新たな視点の拡大に大きく寄与するはずです。
 皆さんの強力な寄与・貢献によって、平和の地広島から、世界に向けたたおやかな世界実現のリーダーシップを発信していけると確信しています。

 

(2014/01/29)



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