広島大学 大学院先端物質科学研究科 半導体集積科学専攻

コラム   

第90回 「新しく大学院生活を迎えるにあたって」
 
國武 寛司
博士課程前期1年
先端集積システム工学研究室


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 こんにちは。今年の春から半導体集積科学専攻博士課程前期1年になりました國武寛司と申します。西条もだいぶ暖かくなり、いつの間にかよく通る黒瀬川の河川敷の桜も咲いて、春が来たことを実感する日々です。これから大学院で新しい研究などを始めることになりますが、これまでの卒業研究時代の研究室生活を振り返ってみると、たくさんのことが濃縮された1年でした。その中のエピソードを1つ紹介しようと思います。
 去年の秋ごろまでは、正直に言うと、、、学校にはあまり行っていませんでした。その結果、様々な方に心配をかけることになってしまったのですが、先生をはじめいろいろな方に叱咤激励され、卒業研究をなんとか無事やり遂げることができるようになりました。その自分が立ち直る中で“困難を避ける事により積みあがる困難“という言葉を心の指針にさだめました。この言葉は、父親から聞きました。最近の学生は昔の学生よりおそらく多くの選択肢を与えられていると思います。特に、平成生まれの自分には、そのように感じられます。その選択肢の中には、困難の多い道も困難の少ない道もあります。短絡的には、困難が少ないから楽であるという理由でその道を安易に選択することもあるでしょう。しかし、その道はしばらくすると行き詰ってしまう道かもしれません。入口を見ただけで困難を避けることは難しいですし,安易に困難を避けようとする行動は、先の困難を高くすることにつながる可能性が高くなるものです。その時期の私には、短期的な快楽の誘惑に負けてしまっていて、道がどこへ行くかを少し長い射程で考えることが足りていなかったと感じています。せっかく選択肢がたくさんある時代に生まれたので短期的な、そして表面的な困難を恐れずに、視野を広げて幅広いことに挑戦していきたいです。

 

(2014/04/09)



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