広島大学 大学院先端物質科学研究科 半導体集積科学専攻

第102回 「就職活動について」
 
山崎 翔悟
博士課程前期2年
ナノデバイス・バイオ融合科学研究所


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  ナノデバイス・バイオ融合科学研究所、修士課程2年生の山崎翔悟です。私たち修士課程の学生の大部分は卒業後に就職します。私もこの春に就職活動をし、縁あって来年度からはメーカーで研究開発の仕事をさせて頂きます。昨今の日本は長い不況の時代にあり、就職活動をするにあたって私もかなり不安を感じていました。そこで今回は私が就職活動を通して感じたこと、学んだことをお話ししたいと思います。
 就職活動の大まかな流れは、説明会に参加、エントリー(書類選考)、そして面接です。業界や学校推薦の有無によって違いはありますが、大体はこんな感じだと思います。しかしこのように似たようなプロセスでも、取り組み方は人それぞれであるし、これが正解!というものはありません。就活セミナーや先輩方のお話を聞く度にこのような事を聞かされ、その度に不安は募っていきました。しかし、これは私たちが普段行っている研究と似ているなと感じました。研究活動でも、目標はあってもその方法やプロセスにはっきりとした正解はありません。だからこそ、私たちは研究の背景や基礎をしっかりと固めて、先生方に教えて頂いたことと自分のアイデアを織り交ぜながら新規性のあるものを生み出していきます。
 就職活動では成果や答えよりもそれに至った根拠を詳しく聞かれます。例えるなら、私は焼肉が好きですが、
「素材の味を楽しめて、なおかつ自分好みの焼き加減で頂くことができるからです。なおかつ炭火から出る遠赤外線の―――。」
のように、その理由をしっかりと話さなければなりません。この根拠は人それぞれであるし、聞く側も納得する理由となると、そんなものはまさに正解なんてありません。しかし研究でもある程度時間をかけて勉強し、主体的に考えて取り組んでゆけば成果を出すことができます。就職活動もその部分は同じで、諦めずに満足せずに色々な企業の色々な方と話す中で、自分の強みや相手を納得させることができる根拠をだんだんと見つけていくことができました。
 就活で学んだ「正解の無いことに挑戦する」ことは、社会人になっても求められることであだろうし、だからこそ就活でも求められたのだと思います。後輩の皆さんも自分が今行っている研究活動を振り返りながら、自分の夢を掴むために就活を行ってみ下さい。

 

(2014/09/25)


 

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