広島大学 大学院先端物質科学研究科 半導体集積科学専攻

コラム   

第140回 「相談することの大切さ」
 

中島 涼介

半導体集積科学専攻博士課程前期1年
量子半導体工学研究室

 

 


こんにちは。半導体集積科学専攻博士課程前期1年の中島です。今回はコラムを書く機会を頂いたので、普段研究をしていて感じたことについて書こうと思います。
 私が普段研究をしていて感じるのは「相談」することの大切さです。実験をしてその結果について考察をし、その考察をもとに次の実験の計画を立てる。基本的にはこの繰り返しで研究は進んでいくことが多いと思います。つまり、実験結果に対する考察が自分の研究の方向性を決めてしまうと私は考えています。もちろん、自分なりに考察をしてみることは研究の醍醐味ですし、最も重要なことだと思います。しかし、固定観念などが邪魔をして、せっかくの面白い結果を失敗だと決めつけてしまったり、間違った考察をしてしまうことがあるかもしれません。そこで、考察をする上で重要なのが様々な人に相談してみて、色々な意見を聞いてみることだと思います。例えば、自分では正しいと思っていた考察でも、より知識のある人からすると全く見当外れの考察であることもあります。実際に自分も結果に対して自分なりに考察し、先生に相談してあっけなく間違いを指摘されたことが何度もあります。その間違いは一人で悩んでいても気付くことがなかなかできなかったと思いますし、それを正しいと信じて次の実験を行ってしまった可能性もあります。たった一度の相談でも、その後に間違った実験をしてしまうことを未然に防ぐことができるかもしれません。もし、実験の考察で悩んだときは他の人に相談してみるのも一つの手ではないでしょうか。




(2016/12/22)

PAGE TOP
広島大学RNBSもみじHiSIM Research Center