広島大学 大学院先端物質科学研究科 半導体集積科学専攻

専攻長あいさつ(2010年度)

半導体集積科学専攻 専攻長 三浦 道子

半導体は電気で制御されることにより様々な特性が生まれます。この性質を利用した代表的な半導体がトランジスタです。そのトランジスタが生まれてから60年以上になりました。この長い間に半導体による産業革命が起き、いつでもどこでもほしい情報がほしい形で得られる時代になり、人々の生活を豊かにしてきました。しかし、21世紀になり、飽くことのない人々の要求を実現していくことは地球の環境破壊につながるという現実にも直面するようになりました。半導体のこれからの発展は、便利さの追求から、恒久的な幸せをもたらす発展の時代へと大きく舵を切る必要に迫られています。

当専攻では、技術の発展の主流となっている、環境に優しいシリコン半導体の更なる進化を牽引し続けます。更にこの進化を最大限利用すべく周囲の異種材料との融合を図る研究領域への展開を目指しています。バイオ、有機、知能との融合の具現化を通して、恒久的な幸せをもたらす社会システムの構築に貢献し続けたいと考えています。



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